ワイン王国・山梨が誇る「甲州ワイン」の魅力を紹介!
日本固有の品種「甲州種」で造られた「甲州ワイン」。すっきりとした、爽やかな飲み口は多くの人を魅了しています。和食との相性がよく、気取らないワインとして広く人気を集めています。甲府市内にある4つのワイナリー、地元グルメとワインとの相性、甲府オリジナルワイン、そして美味しいワインが飲める店などを紹介します。甲府は日本ワイン発祥の地
1870(明治3)年に山田宥教(ひろのり)氏と詫間憲久(のりひさ)氏の2人の日本人が、甲府でワイン造りを始めました。
甲府は盆地のため昼夜の温度差が大きく日照時間が長い気候、さらに傾斜地が多い土地柄。そんな気候・風土はぶどう栽培には適しており、土地の固有種である甲州種のぶどうを用いて日本で初めて国産ワインが製造されました。現在では市内に4つの個性的なワイナリーがあり、さわやかで上品な口当たりの「甲州ワイン」をはじめ、地元産のぶどうを使用したさまざまなワインが造られています。
甲府は盆地のため昼夜の温度差が大きく日照時間が長い気候、さらに傾斜地が多い土地柄。そんな気候・風土はぶどう栽培には適しており、土地の固有種である甲州種のぶどうを用いて日本で初めて国産ワインが製造されました。現在では市内に4つの個性的なワイナリーがあり、さわやかで上品な口当たりの「甲州ワイン」をはじめ、地元産のぶどうを使用したさまざまなワインが造られています。
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山梨ヌーボーまつり2024
新酒ワインが満喫できるイベント!
山梨ヌーボーとは、山梨県内で今年収穫されたぶどうで白ワインとなる「甲州」赤ワインとなる「マスカットベリーA」を使って醸造された新酒ワインです。
毎年11月3日が解禁日となっています。 今年は甲府市にある小瀬スポーツ公園で、県内36ワイナリー、約60銘柄の新酒ワインの試飲・販売が行われる「山梨ヌーボー祭り2024」が開催されます。
そもそも、「日本ワイン」とは?
日本国内で栽培されたぶどうを100%使用して、日本国内で醸造されたワインが「日本ワイン」。日本の穏やかな風土・気候に育まれたぶどうを原料にして醸造されたワインは爽やかな香りと穏やかな酸味が特徴的です。国産ぶどうが持つ繊細な味わいは、寿司、天ぷら、すき焼きなどの和食によく合うと言われています。「国産ワイン」とは海外から輸入したぶどうや果汁を使用して国内で醸造されたワインのことを指します。2015年に「日本ワイン」のブランド力の向上を目的としたワイン法が制定され「国産ワイン」との差別化がなされました。
日本ワインの代表「甲州ワイン」の魅力
ワインの国際的審査機関「OIV(国際ぶどう・ぶどう酒機構)」が日本で初めてワイン醸造用のぶどう品種として登録した「甲州種」。その高品質なぶどうから造られたのが「甲州ワイン」です。フルーティーな香りに、すっきりとした飲み心地の白ワインで、製法によってその味わいは多彩に変化します。ワインと澱(おり)を接触させることで味に厚みを持たせる「シュール・リー」は辛口甲州の代表ともいえます。「小樽仕込み」は香ばしいオークのフレーバーを感じる濃厚な味わい。果皮や種子をまるごと醸す「グリ」は、赤ワインのような渋みが特徴で、最近は”オレンジワイン”とも呼ばれ注目を集めています。
いずれの製法も、甲州種特有の繊細な味わいが生かされていて、和食との相性は抜群です。今では世界に認められ国際ワインコンクールで数多く受賞しています。
いずれの製法も、甲州種特有の繊細な味わいが生かされていて、和食との相性は抜群です。今では世界に認められ国際ワインコンクールで数多く受賞しています。
甲府が誇る4つのワイナリー:サドヤワイナリー
1917(大正6)年創業の老舗ワイナリー。「日本で栽培したぶどうで世界品質のワインを」という思いがつまった“サドヤのワイン”。山梨の風土を生かしたワインは、バランスのとれた優しく上品な味わいです。毎日の食卓を彩る食事と一緒に美味しく飲めるワイン作りを心がけています。JR甲府駅から徒歩5分の場所にサドヤのワイナリーがあり、専門スタッフによる見学ツアーが開催(要予約)されています。地下ワインセラーにはぶどうの栽培方法、ワインの醸造技術などを紹介しています。見学後にはワインの試飲が楽しめます。
甲府が誇る4つのワイナリー:シャトー酒折
世界のワインを輸入する木下グループが、自ら国産ワインの醸造を目指して1991年に設立したワイナリー。甲州、マスカット・ベリーAなど、日本固有のぶどう品種を使用してワイン醸造を行っています。毎日楽しめるコストパフォーマンスの高いワインから、世界に発信するプレミアムなワインまで幅広いラインナップが自慢。ぶどう栽培家と協力をしながら高品質なワイン作りを努めています。5種類以上のワインテイスティングが楽しめたり、有資格者が案内してくれるワイナリーツアーは人気です。
甲府が誇る4つのワイナリー:信玄ワイン
JR甲府駅から歩いて約15分。市内中心部でワインを醸造して30年以上のワイナリー。「いいぶどうから、いいワインが造られる!」というオーナーの考えから、ぶどう栽培からワイン醸造まで一人で担当しています。山梨産の醸造用ぶどう「甲斐ノワール(赤ワイン用)」「甲斐ブラン(白ワイン用)」などを使ったこだわりのワインは上品な味わい。一本一本丁寧に瓶詰めされたワインがショップに並びます。落ち着いた店内では上質なワインの試飲が楽しめます。
甲府が誇る4つのワイナリー:ドメーヌ・久(キュー)
日本では栽培が難しいと言われたピノ・ノアール種の栽培に成功したワイナリー。およそ36坪の日本で一番小さなワイナリーが、ピノ・ワール種国内最大級の栽培本数を誇っています。フランスの高級ワイン「ロマネ・コンティ」の原料として知られるピノ・ノアール種を使ったオリジナルワイン「ドメーヌ・久」は希少なワインとして多くのファン注目されています。デラウエアが熟する前に収穫したぶどう(青デラ)を醸造してできた「日本一早いワイン(ヌーヌーボー)」を発売して話題となっています。
甲府グルメと山梨ワインのマリアージュ
日本ワインの代表ともなった甲州ワインをはじめ、マスカット・ベリーAや幻のぶどうアジロンダックを使用した赤ワインなど、種類豊富な山梨のワイン。地元B級グルメやブランド牛、さらに代表的な和食・寿司と一緒に楽しみたいワインを紹介します。
「甲府鳥もつ煮」×赤ワイン
「甲州牛」×赤ワイン
「寿司」×白ワイン
甲府オリジナルワイン
甲府市の開府500年を記念して作られたスパークリングワイン「甲府 Sparkling」。原料となるぶどうは甲府市の農園のものを使用、ぶどうを発酵させる酵母は武田神社で採取したものを採用した、すべて甲府市産にこだわったできたオリジナルワインです。製造ももちろん甲府市内のワイナリー。開発から商品化まで担当した「サドヤワイナリー」が白ワインを、その後、「ドメーヌ・久」で赤のスパークリングワインが造られました。
■販売元:サドヤワイナリー 商品名:「甲府 Sparkling 甲州」(スパークリングワイン・白)
■販売元:ドメーヌ・久 商品名:「甲府 Sparkling マスカット・ベーリーAアリカント」(スパークリングワイン・赤)
■販売元:サドヤワイナリー 商品名:「甲府 Sparkling 甲州」(スパークリングワイン・白)
■販売元:ドメーヌ・久 商品名:「甲府 Sparkling マスカット・ベーリーAアリカント」(スパークリングワイン・赤)